静岡のできごと 182

4月13日 中日新聞

名古屋市千種区で2007年8月、会社員磯谷(いそがい)利恵さん=当時(31)=が3人の男に拉致、殺害された「闇サイト殺人事件」で、強盗殺人などの罪に問われ、1審で死刑判決を受けた無職堀慶末(よしとも)被告(35)と無期懲役とされた無職川岸健治被告(44)の控訴審判決が12日、名古屋高裁であった。下山保男裁判長は「利欲目的のみで何の落ち度もない被害者を殺害した残虐な犯行で社会的影響も大きいが、死刑選択がやむを得ないほど悪質とは言えない」と述べ、1審判決を破棄するなどして、堀、川岸両被告とも無期懲役とする判決を言い渡した。殺害された被害者が1人の事件で、死刑を選択するか回避するかが最大の焦点だった。

1審で死刑判決を受けた元新聞セールススタッフ神田司死刑囚(40)は控訴を取り下げ、死刑が確定している。09年3月の1審名古屋地裁判決は、インターネットのサイトで集まった匿名性の高い集団による犯行という特色があり、この種の犯罪は発覚や逮捕が難しく、厳罰で臨む必要性が高いと判断。犯行後に自首した川岸被告のみ無期懲役とした。下山裁判長は「ネットを通じて知り合った素性を知らない者同士の犯行は意思疎通の不十分さから失敗に終わりやすく、携帯電話やメールの履歴という痕跡が残るため、発覚が困難とも考えがたい」と指摘。「1審が指摘するように逮捕が困難で模倣性が高いとはいえず、他の強盗殺人などと比べて過度に強調して厳罰で臨むのは相当ではない」と述べた。

殺害時の役割についても1審は神田死刑囚と2人は同等と判断したが、高裁は、2人が神田死刑囚の提案に応じた面があり、神田死刑囚とは差があると認定。綿密な殺害計画はなく、2人に重い前科がないため矯正可能性がある点も触れ、極刑を回避した。磯谷さんの母富美子さん(59)は判決後に会見し「娘の命より被告の命の方が重たいと言われたようで、とてもつらい」と語った。検察側は控訴審で「1審は自首を過大に評価した」として川岸被告も死刑にするよう主張。堀被告の弁護側は死刑回避、川岸被告の弁護側は有期懲役とするよう求めていた。

日本の司法は平等なんかじゃないということが証明された瞬間です。信じられない!この凶悪犯が死刑に処せられなかったら一体誰が死刑になるんですか。闇サイトで知り合った屑が遊び半分で何の落ち度もない人の将来を奪ったんですよ?被害者の思いや無念さをすべて踏みにじり、遺族の感情を逆なでする判決としか言いようがありません。日本は本当に犯罪者に甘い国なんですね。こんな屑に更生の機会を与えるなんて…もう終わっているとしか言いようがありません。こんな判決を出す神経が理解できません。私は確実に死刑になると思っていましたけどね…。こんなどうしようもない人間に救いを差し伸べるんですから、日本から凶悪犯罪がなくなるわけがない。この判決を見てそう確信しました。


同じカテゴリー(東海地方ニュース)の記事
静岡のできごと 430
静岡のできごと 430(2014-03-04 09:39)

静岡のできごと 394
静岡のできごと 394(2013-05-22 12:44)

静岡のできごと 383
静岡のできごと 383(2012-06-18 11:28)

静岡のできごと 378
静岡のできごと 378(2012-05-08 17:40)

静岡のできごと 372
静岡のできごと 372(2012-03-22 17:08)

静岡のできごと 367
静岡のできごと 367(2012-03-13 12:41)

写真一覧をみる

削除
静岡のできごと 182