静岡のできごと 270

9月15日 中日新聞

テレビ出演で知られる東京弁護士会の石丸幸人弁護士(39)に、借金返済をめぐる過払い金返還請求方法を指南する本の内容をまねされ著作権を侵害されたとして、愛知県の弁護士5人が書籍の販売中止や630万円の損害賠償を求めた訴訟で、名古屋地裁は15日、原告側の訴えを棄却した。問題とされた書籍は石丸弁護士本人の著作と、同弁護士が代表を務めるアディーレ法律事務所(東京)が監修した2007~08年発行の計2冊。原告は名古屋消費者信用問題研究会のメンバーで、06年に発行したマニュアル本2冊から文章や図表など75カ所を無断で引用されたと主張していた。

判決理由で増田稔裁判長は、原告側が引用されたと主張する部分について「法令から当然導かれる事項の説明で、著作物としての創作性が認められない」などと指摘。一方で、石丸弁護士側の書籍は弁護士解説を付けていることや、表現の似ている部分が全体の5分の1に満たないことから「著作権の侵害には当たらない」と判断した。閉廷後、取材に応じた石丸弁護士は「こちらに法的責任がないという内容で和解勧告があったので(勝訴は)予想していた」と説明。「テレビ番組の降板や事務所で依頼が減るなど影響が出ており、営業妨害になった。法的措置も含めて対応を検討する」と話した。

債務整理や過払い請求に関する書籍は、弁護士や司法書士事務所のCMや広告が出始めてから、多く出版されていますが、そんなにパターンが多いわけではありませんので、どうしても似通ってしまうということがあると思います。それにかこつけて何でもかんでも訴えて金を取ろうなんて考え方はおかしな話です。訴えた側の弁護士さんも、もう勝てないと思ったので、和解しませんか?と持ちかけたんでしょうね。とりあえずこの一件で記事にあるように、テレビ番組を降板したり、業務に支障が出たのだとすれば、石丸弁護士に逆襲されるかもしれませんね。どんな法的措置を原告にくらわせるのか…もう少し見守りたいと思います。


同じカテゴリー(東海地方ニュース)の記事
静岡のできごと 430
静岡のできごと 430(2014-03-04 09:39)

静岡のできごと 394
静岡のできごと 394(2013-05-22 12:44)

静岡のできごと 383
静岡のできごと 383(2012-06-18 11:28)

静岡のできごと 378
静岡のできごと 378(2012-05-08 17:40)

静岡のできごと 372
静岡のできごと 372(2012-03-22 17:08)

静岡のできごと 367
静岡のできごと 367(2012-03-13 12:41)

写真一覧をみる

削除
静岡のできごと 270