静岡のできごと 341

1月24日 中日新聞

うつ病で自殺した磐田市立小学校教諭の遺族が地方公務員災害補償基金静岡県支部を相手取った訴訟で、公務災害と認めなかった同支部の認定を取り消した静岡地裁判決を受け、遺族らは23日、県教育委員会に真相究明や再発防止を求める要望書を提出した。提出したのは、2004年に自殺した木村百合子さん=当時(24)=の母和子さん(58)をはじめ、代理人の弁護士、支援者の計7人。要望書は計7項目。学級担任1人に責任を負わせることなく、周囲の教職員や管理職の協力態勢の構築、教職員の負荷を軽減するため人員増などを求めている。

県庁を訪れ、県教委の水元敏夫学校人事課長に手渡した。和子さんは「将来のある子どもたちを預かる学校で、悲惨な事件が起きないために対策をとってほしい」と訴え、水元課長は「しっかりと受け止めて対応を検討していきたい」と答えた。木村さんは教員採用された半年後の04年9月、乗用車内で火を付け焼身自殺。遺族は3カ月後、同支部に公務災害認定を申請したが退けられ、08年7月に提訴した。昨年12月の静岡地裁判決は、児童の問題行動などで強度な心理的負担があり、うつ病を発症したため自殺に至ったと認定。同基金静岡県支部は判決を不服として控訴した。

公務員の労災認定は民間よりもハードルが高いと言われていますからね。焼身自殺をしなければいけないほどお生駒えれていたのに、何故周りは気にかけてあげられなかったのか?相当な心理的負担があり、それが継続しない限りこんな行動を取らないと思うんですよね。24歳の若さでこんな最期を迎えなければいけなかったというのは本当に無念だったと思います。就職難のせいで公務員だけでなく、民間企業でも、労使対等の原則が完全に崩れ、辞めたいけど辞めたら次がないと考え、体に負担を強いてる労働者の方が数多くいると思います。「一番の資本は体」ということを忘れないでもらいたいと思います。


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