3月26日 毎日新聞
25日午後3時半ごろ、富士宮市沼久保の蓬莱橋近くの富士川で「ボートが転覆し、子どもが流された」と、川下りを企画した「ホールアース自然学校」(同市下柚野)のスタッフから110番があった。ボートには小学3年~中学1年の男女9人とインストラクター2人の計11人が乗っており、いずれも自力で岸に上がり、無事だった。富士宮署によると、陸上で監視していたホールアースのスタッフが急流にもまれて転覆するボートを目撃、通報した。
全員が救命胴衣を付けており、小学3年と5年の男児2人が病院に運ばれたが、けがはないという。川下りに使われていたのはEボート(長さ6・45メートル)と呼ばれるゴム製で、定員は大人10人。同署は、乗員数などが適切だったか調べることにしている。川下りには県内の他、東京都や神奈川県の子どもたちが参加していた。ホールアースは「(乗員は)大人10人分の重量を超えていなかったので、安全性に問題はなかった」と話している。
自然が作り出した急流はプールなどの人工物に比べて調整が効きませんからね。冬に比べれば暖かくなってきてはいますが、それでもまだ寒い日が続いていますので、この時期に川へ投げ出されたら心底寒く、怖かっただろうと思います。万全の状態であったとしても、自然の前ではどんな事態が起こるかなんて全く想像できないということです。この事故で犠牲にならなかったのはやはり救命胴衣を着ていたからというのが大きいでしょうね。