静岡のできごと 19

7月1日 毎日新聞

サッカーのワールドカップ(W杯)南アフリカ大会で、南米の強豪・パラグアイを延長戦まで無失点で抑えきった日本代表。県内ではゲーム終了の30日未明まで、パブリックビューイング(PV)などが催され、「ニッポン」コールが響いた。PK戦で敗れはしたが、長谷部誠選手(独・ウォルフスブルク)ら県ゆかりの選手を擁する日本代表に「よくやった」と惜しみない拍手を送った。長谷部選手の地元、藤枝市。父敏之さん(53)をはじめ、長谷部選手の地元後援会、地域住民ら約200人が公民館に集まり、100インチの大型スクリーンに向かって声援を送った。PK戦を迎え、日本代表2番手の長谷部選手がキックの準備に入ると、「ハセベ」コールが沸き起こった。

緊迫した場面でゴール左隅にシュートが決まると、会場は「ナイス」「よっしゃ」。ファンが立ち上がり、大きな声を上げた。敗戦が決まると、健闘をたたえる拍手が自然に起こり、涙を流す女性の姿もあった。敏之さんは「よくやった。日本代表に感謝したい」と話し、長谷部選手には「お疲れさまと言いたい」と話した。袋井市愛野のエコパスタジアムであったPV。駆け付けた4932人のサポーターは汗だくになりながらスタジアムの縦9・6メートル、横19・2メートルの大型画面を見つめ「ニッポン」コールを叫び続けた。スタジアムは一喜一憂の連続だった。

パラグアイの攻撃をGK川島永嗣選手(川崎)がファインセーブでしのぐたび、「カワシマ、カワシマ」の大声が上がり、日本代表がチャンスを逃すと一斉に「あー」。「朝6時から仕事がある」という森町に住む、トラック運転手の女性(39)は「こんな大事な試合のときに寝ていられない」と、声をからした。両チームとも延長戦まで無得点。PK戦が始まると、サポーターは立ち上がり、シュートを放つ日本代表選手と、川島選手の名前を叫ぶ声が飛んだ。パラグアイが勝利を決めた瞬間、場内は静まり返ったが、すぐに日本代表をたたえる拍手が起こり、長く続いた。静岡市清水区の会社員、早川徹さん(38)は目を赤くして、「日本の底力を世界に示せた。4年後のW杯に期待したい」と話していた。

結果的には負けてしまいましたが、本当に素晴らしいプレーだったと思いますよ。私自身、ワールドカップが始まるまでは、日本は中々試合で勝つことができず、イライラして岡田監督辞めてまえだの日の丸を背負っている重みを自覚しろだの散々偉そうなことを言ってきましたが、日本の躍進には本当に驚かされました。初戦のカメルーン戦はどうせ負けるだろうと勝手に思い込んで寝てしまったのですが、朝起きて情報番組を見てびっくりしましたからね。

やんや言っている人間をあの試合で黙らせ、かつ日本結構すごいんちゃうん?って思わせることができたと思います。世界を相手に上へ行くということは本当に想像を絶するほど難しいと思いますが、あそこまで善戦してくれると、やればできるんだということを身をもって実感することができました。今まで日本が戦った相手はいずれも格上でしたが、日本代表の戦いを見て、世界でも十分に戦えるんだということが分かっただけでも今大会のワールドカップの大きな収穫と言えるでしょうね。本当にお疲れ様でした。


同じカテゴリー(出来事)の記事
静岡のできごと 429
静岡のできごと 429(2014-02-03 10:14)

静岡のできごと 424
静岡のできごと 424(2013-11-20 16:59)

静岡のできごと 420
静岡のできごと 420(2013-11-13 17:49)

静岡のできごと 417
静岡のできごと 417(2013-10-29 12:45)

静岡のできごと 410
静岡のできごと 410(2013-09-10 15:55)

静岡のできごと 409
静岡のできごと 409(2013-09-03 16:27)

写真一覧をみる

削除
静岡のできごと 19