12月12日 毎日新聞
1966年に静岡県清水市(現静岡市清水区)で4人が殺害された「袴田事件」の第2次再審請求で、静岡地裁の初の証拠開示勧告に伴う3者協議が12日、同地裁で開かれ、静岡地検が袴田巌死刑囚(75)の取り調べの録音テープなど176点の証拠を開示した。弁護団が記者会見で明らかにした。起訴後の66年9月21日に行われた取り調べを録音したテープの音声はCDにコピーされて渡された。「これから話すことは録音されます。言いたくなければ言わなくて結構です」などの取り調べの冒頭部分が、記者会見の場で再生された。
他に開示されたのは、供述調書や血が付いたとされたパジャマの鑑定書など。弁護側は今後分析を進める。西嶋勝彦弁護団長は「袴田死刑囚の自白の変遷をたどれば、無実と分かるという弁護側の鑑定を強固にする材料になる」と今回開示された証拠に期待し、検察側に更なる証拠の開示を求めていく方針。同事件を巡っては、犯行時の着衣とされた5点の衣類のDNA鑑定が行われており、22日までに結果が示される予定。
この袴田事件は小学校の頃に授業で習いましたもんね。その頃から冤罪かもしれないということが取り上げられていましたが、当時j小学生だった私はもうアラサーと呼ばれる年代になってしまいました。私がアラサーになるまでの十余年の間も、ずっと冤罪を訴えながら、闘ってきたんでしょうね。想像を絶する闘いだと思います。いわれなき罪で服役させられ、殺人犯というレッテルを貼られる…冤罪というのは本当に恐ろしいものです。このような事件は確かな証拠もないまま、無理やり自白させ、自白のみで裁判に持っていくという強引な刑事と検察の陰謀なんでしょうね。自白の強要は憲法で禁止されているはずなんですけどね…人を裁くのが完璧ではない人間ですので、これからも冤罪が生まれそうな気がしてなりません。