12月20日 毎日新聞
北朝鮮の最高指導者、金正日朝鮮労働党総書記(69)が死去したとの知らせに、県内で拉致被害を訴える特定失踪者の家族らは19日、「解決への好機」「あらゆる努力を払って」と政府に行動を求めた。一方で同国関係者は「悲しみは計り知れない」と肩を落とした。支援組織「特定失踪者問題調査会」から拉致による失踪の可能性が極めて高いとされた特定失踪者、河嶋功一さん(失踪当時23歳)の母愛子さん(78)と妹の智津子さん(52)、支援組織「河嶋功一君を探す会」の脊古(せこ)道大(みちお)会長(63)の3人は同日、浜松市西区の河嶋さん宅で記者会見を開いた。総書記の死について愛子さんは「これで何かが変わってくれれば。日本政府はこの機会を問題解決のための好機ととらえ、あらゆる努力を払ってほしい」と訴えた。脊古会長は「政府の取り組みは近年、後退した印象だ。政府が迅速に動けるかどうかにかかっている」と指摘した。袋井市宇刈の自宅近くから82年2月、帰宅途中に行方不明となった鈴木清江さん(同23歳)の妹の酒井とよみさん(48)=同市神長=も「(指導者交代の)この時期を逃せば解決は遠のく。今がチャンス。政府はすぐにでも行動を起こすべきです」と語る。
91年10月15日に沼津市で失踪したとされる橘邦彦さん(同19歳)の母智子さん(66)は、「北朝鮮がどのような体制になろうとも、家族は一日千秋の思いで帰りを待っている。何とか息子に関する情報を知りたい。(総書記の死が)拉致問題を風化させない最大のきっかけとなり、一大転換期が来てほしい」と話した。06年に拉致被害者らを支援する「浜松ブルーリボンの会」を設立した石川博之代表(59)=浜松市西区=は「北朝鮮の新体制がどうなるのかに注目したい。今は内部的な崩壊や中国の出方などの変化に期待をかけるしかない」と述べた。一方、静岡市駿河区の朝鮮総連県本部では、男性職員2人が、事務所内で電話対応に追われていた。職員の一人(60)は「最大で最高の損失で、悲しみは計り知れない」と落胆した様子。「中央本部の対応がないので、コメントできない」とした上で、「同胞たちも泣いて電話をしてきた」と話した。在日本大韓民国民団浜松支部の李康成事務部長は「北朝鮮の軍隊が何かしないか不安だ。混乱が起きないように願う」と不安を口にした。
まさかの展開でしたね。本当にその日は突然やってきました。北朝鮮が重大なニュースを発表すると言っていましたので、正日さんがトップの座を息子さんに譲り渡すのか、それとも平壌市内で民衆たちの一揆がおこっているのか?等々、色々考えましたがまさかあの方が急逝したとは思わなかったですね。個人的には、あの方が亡くなって喜んでいる市民が大半かと思いきや…やはり教育って恐ろしい。泣き崩れている市民が多かったですからね。あんな過酷な生活を強いられ、食うや食わずの毎日を送り、年間100万人ほどが餓死し、北の生活に耐えられなくなった人々が次々と脱北している中であっても、将軍様と言って泣き崩れている人がいたのには驚きでした。日本では考えられない光景ですからね。やりたい放題で恫喝外交を得意としていた北朝鮮が、党首交代でどう変わるかが楽しみですね。取り合えず拉致被害者を全員返して、核を作るのをやめて、むやみにミサイルをぶっ放すのをやめていただきたいですね。記事にもありますが、大胆に方向転換を図り、世界の国々と調和できるような国になったら最高のサプライズなのですが…あの国に限ってそんなことは絶対なさそうですけどね…世襲制が続く限り、今と変わらない北朝鮮がこれからも続きそうな気がします。