12月26日 帝国データバンク
学校法人南陵学園(静岡県菊川市河東5442-5、理事長菊地伸幸氏、従業員20名)は、12月22日静岡地方裁判所に民事再生法の適用を申請した。申請代理人は家本誠弁護士(静岡県静岡市葵区両替町1-4-5河村第1ビル3階、静岡合同法律事務所、電話054-255-5785)。当法人は1985年(昭和60年)2月に前自民党衆議院議員である井脇ノブ子氏が高等学校の運営を目的に学校法人国際海洋学園の名称で創設したもので、90年には和歌山県日高郡に国際海洋第二高等学校を開設し生徒を集めていた。しかし、94年をピークに、全寮制である事がデメリットとなり、生徒数は徐々に減少していた。97年に名称を学校法人国際開洋学園に変更し、積極的な生徒募集を行うも、入学者数は減少の一途をたどり経営難に陥っていた。2010年3月に、経営再建をかけて菊地伸幸氏が新理事長に就任。
積極的な生徒募集活動や、全寮制の廃止、また名称を学校法人南陵学園に変更するなど、従来のイメージを払拭し新たなスタートを切った。現在は菊川南陵高等学校が生徒数75名、国際開洋第二高等学校が生徒数45名まで回復を見せ、来年度も本年度並みの新入生受入の見込が立っていた。しかしながら、旧経営陣の不透明な経理処理があり、生徒数は増加しているものの、法人としての財務内容は改善が進まない状況となっていた。新理事長を中心に各金融機関への折衝を行いながら経営再建を進めたが、金融債務が重く運営事態が難しい状況となり、今回の措置に至った。なお、今後の展開としては、当法人が運営する2つの高等学校は、スポンサー企業1社のもと、従来通りの運営、募集活動を行いながら経営再建を目指していく意向と聞かれる。申請時点での債権者は約9名、負債は約12億7000万円となっている。
やる気元気井脇だったはずなんですけどね…一時欲名前を聞きましたが、最近聞かなくなったのでどうしてるんだろうと思っていたら、こんな形で名前を聞くことになるとは…。最近では生徒数が減少していていますので、既存の高校もどんどん募集定員を減らしています。生き残りに必死なんでしょうね。特に私立は実績が全てですから、実績のない高校は自動的に淘汰されていきます。この高校は、名前は知っていましたが、進学に関しては全くもって皆無だったようですので、ある意味では仕方のないことかもしれませんね。某ドラマに代表されるような龍山高校のように、劇的な再生を果たしたら分かりませんが、ドラマと現実は全然違いますからね。民事再生を申請したということでさらに生徒が離れて行きそうな気がしますから本格的に破綻してしまうのも時間の問題であるような気がしてなりません。