静岡のできごと 285

10月14日 中日新聞

浜松市天竜区の天竜川下り船転覆事故で、死亡した乗客と船頭の5人は事故当時、救命具を着けていなかったことが、静岡県警の調べで分かった。運航会社の第3セクター「天竜浜名湖鉄道」の着用不徹底が被害拡大につながったとの見方を裏付けており、県警は業務上過失致死傷の疑いで同社の安全管理の実態を捜査している。捜査関係者によると、県警は乗客らの証言や遺体の状況から、5人は救命具未着用だったと判断。船に備え付けた救命胴衣や救命クッションが生かされなかったとみている。事故の原因を究明する運輸安全委員会も、着用状況の確認を進めている。定員分の救命胴衣備え付けと、12歳未満児への着用は船舶関係の法律で義務付けられている。

天浜鉄道の安全管理規定も、12歳未満児に常時着けさせ、ほかの客にも着用させるよう努めることを記している。これまでの天浜鉄道の説明では、8月17日の事故当日は、転覆船に乗った12歳未満児6人に救命胴衣を渡したが、船頭が暑さから「横に置いておいて」と告げていた。死亡した望月柾良ちゃん(2つ)は3日後、救命胴衣を身に着けていない状況で発見された。大人には胴衣に代わる救命クッションを絵も用いて説明。ベルトに腕を通し浮力を得るが、ほとんどの客は使わなかったという。事故後、国土交通省は、年齢を問わず救命胴衣の着用徹底を全国の川下り事業者に指導。救命クッションについては体から離れないよう、ひもで結ぶなどの対策を求めた。

救命胴衣は絶対に就けていただきたいですね。この天竜川の事故のように何が起こるかわかりませんから。自然が本気を出せば、人間を鎮めることくらい余裕ですからね。何度か体験したことがありますが、転覆したら一巻の終わりだと思って私は欠かさずつけていました。危ないと思ってから救命胴衣を着る準備をしても完全に手遅れなんですね。もし何度もお願いして、絶対に着るか!と切れられて着用しなかったことが原因で亡くなったとしてもそれは自業自得の極みですので誰も同情してくれないでしょう。まぁ、あのような事故が起きてしまった以上、いくら安全確認を徹底したりしたとしても失った信頼を回復させるのは難しそうな気がしますね。


同じカテゴリー(事故)の記事
静岡のできごと 418
静岡のできごと 418(2013-11-05 11:51)

静岡のできごと 374
静岡のできごと 374(2012-03-26 11:38)

静岡のできごと 357
静岡のできごと 357(2012-02-21 12:14)

静岡のできごと 356
静岡のできごと 356(2012-02-20 15:45)

静岡のできごと 341
静岡のできごと 341(2012-01-24 12:27)

静岡のできごと 336
静岡のできごと 336(2012-01-16 09:48)

写真一覧をみる

削除
静岡のできごと 285