静岡のできごと 420

相談員不足、運営苦しく 静岡県内「いのちの電話」
(11月13日 @S[アットエス] by 静岡新聞 )

 「いのちの電話」への相談件数が年々増加する一方で、相談員を務めるボランティアの確保に窮し、全国的に運営に支障が出ている例が少なくない。静岡市と浜松市の「電話」も同様で、原則である24時間開設は静岡で月1回、浜松で月2回にとどまる。「悩み苦しむ人たちの受け皿に」と、関係者は協力を呼び掛けている。
 静岡市内にある静岡いのちの電話の事務局では毎日午後3~9時、ボランティアが交代で電話を受ける。1日約20件、24時間開設日は平均約60件。年間約1万件に達する相談件数に対し、1994年のスタート時に10人だった相談員は、約90人に増えたものの、2006年以降はほぼ横ばい。約7割が65歳以上と高齢化も際立つ。
 兵頭正敏事務局長によると、病気や人間関係など、相談は聞いていて楽しい種類の話ではなく、業務終了後もやりとりが頭をよぎることがあるという。
 ストレスで辞めてしまう人もいる。相談員8年目の男性(72)は「最初は話すのが怖かった」と振り返る。健康について相談された時、会話がかみ合わず、相手は「もう死にます。さようなら」と電話を切った。しばらく受話器を取るのにためらいがあったという。
 それでも続けてきたのは人の役に立てていると感じる瞬間があるから。「話して楽になった」。まれに掛けられる一言に支えられている。
 「静岡いのちの電話」事務局は12月2日から14年2月7日まで、第16期電話相談ボランティアを募集する。13年3月31日現在で23~65歳の人が対象。面接で採用が決まると、自殺予防に関する講義やロールプレーイングなど、約1年半の研修で経験を積む。
 問い合わせは事務局<電054(272)4344>へ。

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「いのちの電話」への相談件数が減るどころか、増えているところが
最大の問題だと思えます。核家族化の影響なのか、時代なのか、
身近な人(あるいは身近だからかもしれませんが)に相談できない、
孤立している孤独な人が増えているんでしょうか・・・。

相談員の数が足りないのは深刻ですし、ボランティアのために1年半も
研修を受け、そのうえ追い詰められている、思い詰めている人の電話を
受けるのは、並大抵の精神では務まらない。このボランティアをしている
90人もの懐が深い人が、とても真剣にこの仕事に従事していることに、
深く感激しています。

できれば、問い合わせ自体が減少することが、一番望ましいんですが、
その手段は、どこに答えがあるんだろう。


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