静岡のできごと 63

9月17日 産経新聞

長引く不況と円高の余波で厳しさを増す高校生の企業採用試験が16日、解禁された。苦戦している高校生を助けようと県は高校に新たに就職コーディネーターを派遣する制度をスタートさせることになった。高校生の就職支援のみならず、コーディネーター35人を新規採用、離職者の雇用にもつなげ、“一石二鳥”を狙う。県は県議会9月定例会で上程した補正予算案にこれらの事業関連経費を盛り込んでおり、早期可決を目指している。県内経済の中核となる製造業が不況と円高で不振を極めていることから、高校新卒者の就職戦線は厳しい状況が続く。そうした高校生の就職を側面支援しようと、県教育委員会は11月末から、就職支援コーディネーターを各校に派遣すると決めた。県教委学校教育課によれば、「通常では11月末には来春高卒者の内定はほぼ出そろう」という。

しかし長引く不況で企業は採用を抑制しており、昨年11月末現在の未内定者は定時制も含めてざっと1000人いた。このため県教委は、この時期まで就職が決まらない生徒を専属でサポートする人材を学校に送り込み、就職率向上と生徒の心のケアを図ることにした。内定を得られない生徒が10人以上いる高校にはコーディネーターが常駐し、未内定者が数人の学校は巡回して対応する。県は関連経費として3100万円を充てた。静岡労働局によると、今年3月に高校を卒業したものの、就職先が決まっていない若者は6月末現在で51人。同時期の未内定者は平成21年が6人、同20年は5人しかいなかったことから昨年から今年にかけて就職戦線の厳しさが読み取れる。「今年も雇用環境は非常に厳しく、未内定者が多数出るおそれがある」と県教委は危機感を募らせ、コーディネーターを調整役に静岡労働局やハローワークと連携して高校生の就職支援を進める方針だ。

最近では都市部の就職を希望する高校生たちもどんどん地方に流れてきているらしく、かなりの激戦になっているようです。また。高校生側を手厚くサポートしたとしても企業側が置き去りにされていては全く労使のギャップが埋まらないような気もするんですよね。最近の長引く不況から来る就職難は本当に恐ろしく、大学生でも内定が出ないまま卒業することになった、または留年をし次の年の就職活動に備えるという人が多くいますので、高校生たちはさらに過酷な戦いを強いられることになりそうです。また、学生だけでなく、働きたくても働けないという方は大勢おり、ハローワークンも常に人であふれていると聞きます。そんな過酷な状況を勝ち抜かなければいけないというのは本当に大変でしょうね。私の集荷つの時期も不況と言われていましたが今とは日にならないくらい楽だったということを今の不況に関する新聞記事を読むたびに感じます。


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