静岡のできごと 14

6月22日 毎日新聞

愛知県の中学生ら20人が乗ったボートが浜名湖(浜松市北区)で転覆し、中学1年の西野花菜さん(12)が死亡した事故で、現地で情報が錯綜(さくそう)し、消防隊が行方不明者の存在に気付くまでに事故発生から約50分間経過していたことが21日、救助関係者への取材で分かった。浜松市消防局は、救助された生徒や教諭の情報を基に懸命に救助作業に当たった。だが、消防隊が救助対象者の人数を完全に把握したのは、ボート転覆から約50分後の4時18分だった。

その時点でも、行方不明者が西野さんと特定できていなかったという。また、訓練を実施した「県立三ケ日青年の家」を所管する県教委によると、青年の家には参加者の一覧名簿しかなく、どの生徒がどのボートに乗ったかなど緊急時を想定した名簿を作成していなかったことも明らかになった。こうした態勢の不備が発覚する中、県教委は21日朝、教育施設の担当者による緊急会議を開催。青年の家を当面の間、閉所することを決めるとともに再発防止措置の徹底を求めた。

県教委は、再発防止策として、野外訓練実施の可否の判断基準の明文化▽緊急時マニュアルの作成▽実践を想定した設備や機材の点検▽所員間での情報共有▽警察や消防と連携した訓練の実施-を青年の家に指示した。同日午後には、青年の家の運営を県から委託された「小学館集英社プロダクション」(東京都千代田区)の社長ら幹部2人が県庁に川勝平太知事を訪ねた。八木正男社長は今回の事故を謝罪した上で、「(野外学習は)子供たちにとっては良い思い出になるので、引き続き運営できるよう万全を尽くしていきたい。再発防止に向け尽力したい」などと述べた。

引き上げに50分もかかるとか…ありえないです。どんなセンスいや素潜りの名人でも50分も息を止めていることは不可能です。被害者の生徒もまさかこんな目に遭うとは思っていなかったはずです。水の中で苦しむというのはこの世の地獄と言わんばかりの苦しさです。その苦しみの中逝かなければならなかった生徒の気持ちをもう少し考えていただきたいですね。生徒の安全を第一に考えるのであれば注意報の段階で、万が一のことを考えて中止すべきだったんでしょうね。大丈夫だろうという勝手な過信がまさに万が一の悲劇を招く結果になったんだと思います。


同じカテゴリー(事故)の記事
静岡のできごと 418
静岡のできごと 418(2013-11-05 11:51)

静岡のできごと 374
静岡のできごと 374(2012-03-26 11:38)

静岡のできごと 357
静岡のできごと 357(2012-02-21 12:14)

静岡のできごと 356
静岡のできごと 356(2012-02-20 15:45)

静岡のできごと 341
静岡のできごと 341(2012-01-24 12:27)

静岡のできごと 336
静岡のできごと 336(2012-01-16 09:48)

写真一覧をみる

削除
静岡のできごと 14