静岡のできごと 103

11月26日 読売新聞

「犯行の残虐さ、被害の重大性からすれば、極刑をもって臨むほかはない」。2人を殺害し、1人に重傷を負わせた少年に対し、仙台地裁は死刑を言い渡した。裁判員裁判で、少年に死刑判決が出たのは初めてである。近年の少年犯罪への厳罰化の流れに沿ったものと言える。今後の裁判員裁判にも影響が及ぶだろう。少年は犯行を認め、裁判では量刑が焦点になった。少年に更生の可能性を見いだし、死刑を回避するか、犯行の残虐性を重視して、極刑にするか。判決は、犯行の様子について「執拗かつ冷酷で、残忍さが際立っている」と厳しく指摘した。一方で、少年が語る反省の言葉などについては「表面的」「深みがない」と判断。「更生の可能性は著しく低い」と断じ、極刑を回避する理由は見当たらない、という結論に至った。

今年2月に宮城県石巻市で起きた事件だ。犯行当時18歳7か月だった少年は、交際相手だった女性を連れ出そうと自宅に乗り込み、それを邪魔したとして、女性の姉と友人を牛刀で刺殺した。姉の男友達にも重傷を負わせた。少年は母親への傷害事件を起こし、保護観察中だった。少年の健全育成・保護が基本理念の少年法は2000年に改正された。16歳以上の少年が故意に人を死亡させた事件は原則として刑事裁判にかけるようになった。少年の凶悪事件が相次ぎ、厳罰を求める声が高まったためだ。山口県光市の母子殺害事件の裁判は、厳罰化を象徴する変遷をたどっている。

犯行時18歳だった少年を広島高裁は無期懲役としたが、最高裁が破棄、高裁は差し戻し審で死刑を言い渡した。今回の判決は、被告の年齢について、「死刑を回避する決定的な事情とはいえない」と指摘した。母子殺害事件での最高裁の考え方が反映されている。最高裁が06年にまとめた調査では、被告が少年の場合、9割以上の裁判官が刑を「軽くする」と回答した。これに対し、一般市民の半数は「重くも軽くもしない」と答え、「軽くする」と答えた市民は4分の1にとどまった。少年犯罪に対する市民の厳しい見方の表れだろう。判決後、記者会見した裁判員からは「重圧で押しつぶされそう」「最後まで精神的なケアをしてほしい」との声が聞かれた。重い判決の度に、裁判所に突きつけられる課題である。

少年であれど、残虐性や卑劣さを考慮すれば死刑以外の判決なんてありえない事件でしたからね。この事件を担当した裁判員の方がまともな方でよかったと思います。残虐性もさることながら、勝手極まりない理由で人を殺害し、さらには交際相手を連れ去るという鬼畜以下の蛮行としか言いようがありません。こういう人間を生かしておいても何の得にもなりませんからね。いくら反省の弁を述べたところで被害者は戻ってきませんし、人を殺めたという事実は消えません。取り返しのつかないことをした後でいくら謝っても手遅れなんですよね。後先考えずに感情まかせに起こした行動ですので同情の余地も情状酌量の余地も微塵もありません。控訴したりすることなく、この刑を受け入れて一刻も早く刑に処されることを願っています。


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