11月30日 静岡新聞
静岡労働局が30日発表した10月の県内有効求人倍率(季節調整値)は3カ月連続で同水準の0・51倍だった。21カ月連続で全国平均を下回り、全国平均(0・56倍)との差は前月から0・01ポイント拡大して0・05ポイントとなった。新宅友穂静岡労働局長は「円高などの影響で、企業の先行き不透明感は根強く、雇用面は当分厳しい状況が続くとみられる」との認識を示した。新規求人数は前年同月比13・5%増の1万5729人で6カ月連続の増加となった。
産業別では製造業が24・3%増、医療・福祉業が22・1%増だった。新規求職者数は前年同月比7・8%減の1万6775人。有効求職者数は同12・6%減の7万2872人で8カ月連続の減少となった。地域別の有効求人倍率(実数値)は東部0・55倍、中部0・57倍、西部0・52倍。正社員の有効求人倍率(実数値)は0・34倍で前月を0・02ポイント上回った。就職件数は前年同月比7・1%増の5148件で8カ月連続で増加した。
企業も定期的に新しい風を入れて業績を軌道に乗せたいところでしょうけど、既存の従業員の賃金が保障されないという理由で新卒採用者を絞ったり見送ったりしているようではこの失業率や内定率は改善されないでしょうね。大半の企業は景気が回復するのをじっと待っているようですが、待っているだけでは現実は一ミリたりとも変わらないんですよね。政府に期待できなくなった以上、日本の再生を担うのは働く人たちにかかっているようです。